【コラム】音楽がストレス軽減に与える影響~科学的にわかっていること~
こんにちは!株式会社PERMAです。
「音楽を聴くと気分が軽くなる」そんな経験を持つ人は多いと思います。
本記事では音楽の好みや感性に踏み込まず、科学的に何がわかっているのかという視点から、音楽とストレスの関係を整理します!ぜひ、最後までご一読ください♪
ストレスは「気分」ではなく、生理反応
まず前提として、ストレスは単なる「気分の問題」ではありません。
ストレスがかかると、身体では次のような反応が起こります。
- 交感神経が優位になる
- 心拍数や血圧が上昇する
- コルチゾールなどのストレスホルモンが分泌される
これは、危険や負荷に備えるための正常な反応です。問題になるのは、この状態が長時間続くことです。忙しさや判断の多さ、考え続ける仕事も身体にとっては十分なストレス要因になります。自覚がなくても、身体は反応していることがある、という点は重要です。
音楽はストレス反応に影響を与えるのか
複数の研究で音楽が生理的なストレス指標に影響を与えることが報告されています。
具体的には、
- 心拍数の低下
- 血圧の低下
- コルチゾール分泌量の減少
- 副交感神経活動の増加
といった変化です。
ここで大切なのは「リラックスした気がするから効果がある」のではなく、測定可能な身体反応として変化が確認されているという点です。
もちろん、すべての人に同じ影響が出るわけではありません。ただ、一定の傾向として音楽がストレス反応を緩和する方向に働く可能性は示されています。
なぜ音楽を聴くと前向きに感じることがあるのか
音楽によって「前向きな気持ちになる」理由は、感情そのものが直接変えられているからではありません。順序としては、次のように考えられます。
- 身体の緊張が緩む
- 思考のスピードが落ちる
- 感情の振れ幅が小さくなる
- 結果として、前向きと感じやすくなる
つまり、感情の変化は結果であって、原因ではありません。
ネガティブな状態から無理にポジティブへ引き上げるのではなく、過度な緊張状態が解除され、その結果、物事を落ち着いて捉えられるようになる、という理解が近いでしょう。
「どんな音楽か」はどこまで重要なのか
音楽の効果について語られる際、ジャンルの話になりがちですが、研究では必ずしも「特定の音楽だけが有効」とはされていません。 影響が大きいとされるのは、「音量」「テンポ」「聴くときの集中の度合い」です。
また、作業をしながら流す「ながら聴き」と、音に意識を向けて聴く場合とでは身体反応に差が出る可能性も示唆されています。好みや慣れによって効果が変わることもあり、概に「この音楽が正解」とは言えません。
だからこそ、自分にとって負担にならない形で取り入れることが重要です。
単発よりも「継続」が意味を持つ理由
音楽によるストレス軽減は、一度で劇的な変化を起こすものではありません。むしろ、日常的に緊張を下げる、元の状態に戻りやすくする、といったベースラインの調整に近い役割を持ちます。
これは、運動や睡眠、生活習慣と同じ考え方です。単発のリフレッシュではなく、継続することで「過度に緊張しにくい状態」を作っていきます。その意味で、音楽はストレス対策の一要素として位置づけることができます。
音楽にできること・できないこと
ここで、はっきりさせておく必要があります。音楽は、治療ではありません。医療行為の代替にもなりません。すべての人に同じ効果があるわけでもありません。
ただし、身体へのリスクが極めて低い、特別な準備を必要としない、日常に取り入れやすい、という特徴があります。だからこそ「できること」と「できないこと」を理解した上で、環境調整の一つとして使う価値があります。
科学が示しているのは「選択肢としての音楽」
前向きになるために音楽を聴くのではなく、身体が整った結果として前向きに感じやすく傾向があります。現在の研究が示しているのは、そうした順序です。
音楽を好きになる必要も、感動する必要もありません。ただ、ストレス反応を和らげる可能性がある選択肢の一つとして知っておくだけでも、忙しい日常の中での向き合い方は変わるかもしれません。
音楽が心身に影響を与える可能性があることは、研究からも示されています。それは、気分を無理に変えるものではなく、ただ状態を整えるという働きです。
PERMAの芸術事業では、音楽を「鑑賞するもの」ではなく、静かに身を置く時間として大切にしています。
理解せず、感動せず、ただ音楽のある空間に身を置く時間を作ること、それがもし、日常の中に少し整う時間を持ちたいと感じられたなら、芸術の時間もその選択肢のひとつだと考えております。
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芸術事業を展開する当社では、特別なシーンを彩る都内での演奏依頼を承っております。洗練された芸術体験を、ぜひご体感ください。

